配管清掃
配管清掃とは
室外や台所、洗濯排水、浴室、洗面台の管の中をきれいに洗浄することです。
単に悪臭や害虫を防ぐだけでなく、パイプの劣化を防ぎ、快適な住環境を保つ役割があります。
排水は油分を多く含む事もあり、そういった配水管には汚れが付着しやすくなり、水が流れにくくなっていきます。
排水管が老朽化する原因として考えられるのが、毎日の食事から生まれる生活排水、洗面所や浴室から流れる石鹸や洗剤、髪の毛などです。
排水管内に汚れが溜まると、流出能力の低下・悪臭・衛生害虫の発生及び配管の腐食・つまりの原因になります。
漏水や悪臭、害虫の発生を防ぐためにも、1年に1度の排水管清掃を行い、汚れを取り除く事をオススメします。
清掃のサイン
トイレのつまり
- 便器の水が溢れる
- 排水の流れが悪い
- 大量の紙を一度に流した
- 異物を落として流してしまった
台所排水のつまり
- 流しの排水がはけるのに時間が かかる
- 食事のゴミやカスが溜まる
- 油汚れが溜まる
浴室・洗面排水のつまり
- 浴槽、洗い場の水はけが悪い
- 排水が流れず溢れる
- 髪の毛などつまる
- 異物を落として流してしまった
外の排水枡(ます)のつまり
- 排水枡に水が溜まる
- 排水枡から水が溢れる
- 油汚れが排水枡、パイプ内に溜まる
- 土や木の根が排水枡、パイプ内につまる
排水口から臭い
- 排水口からニオイが上がる
- 台所のシンク下が臭う
- 浴室、洗面がなんとなく臭い
- 洗濯をすると臭う
- 下水の臭いがする
※臭いは完全に除去できない場合があります。
排水管の流れが悪い
- 排水管内部の排水の流れが悪い
- 排水がパイプ内で溜まる
- 排水すると排水口からゴボゴボといった異音がする
排水管には、食べ物のカスや油汚れなどが日々流れ込み蓄積していきます。
そのため、排水管の定期的な点検をし、徹底した洗浄が必要なのです。
また、自分で洗浄しても排水口の詰まりや悪臭が解消しない場合は、高圧洗浄が必要なケースに該当します。
清掃の方法
あらゆる配水管や配管の清掃を、多彩な工法で対応いたします。
機械的洗浄
スネークワイヤー、サニースカット、ミニコールマン、ローポンプ
化学的(薬品)洗浄
酸洗浄、過酸化水素、中性薬品、アルカリ洗浄
高圧洗浄
高圧水洗浄、枝管用ノズル洗浄、逆噴射ノズル洗浄、直噴洗浄、旋回ノズル洗浄
吸引洗浄
強力吸引車による清掃、ウォーターラム、ラバーカップ、イジェクター洗浄
超音波洗浄
ピグ洗浄、アイスブラスト洗浄、サンドブラスト洗浄
高圧洗浄の意外な効果
害虫駆除にもなる
排水管は害虫の侵入経路になったり、ゴキブリの卵の産み場所になったりすることがあります。
自宅にゴキブリが出る場合、排水管を伝って排水口から家に入ってきていたり、排水管で卵がかえっていたりする可能性があるのです。
排水管を高圧洗浄機で徹底的に掃除することで、排水管内部に潜んだ成虫や卵を一掃することができます。
落とし物を発見
排水管の洗浄をしていると、汚れと一緒に住人の落とし物が出てくることがあります。
調理の最中、間違って大切な結婚指輪を排水口に落としてしまった人は、排水管洗浄の過程で指輪が流れ出てくる可能性があります。
作業写真
防止方法
油は可能な限り流さない
排水管の詰まりの原因は油であることが大半で、熱を持っているときは流れますが、冷えると固まり流れずに残り続けます。そのまま流して捨てるのは詰まりを誘発するだけでなく、排水管を痛める原因になります。調理で出た油や食器についた油も洗って落とす前に、必ずキッチンペーパーなどで拭き取り、可燃ごみとして廃棄することを心がけましょう。
洗剤を極力流さない
洗剤も詰まりの原因になります。洗剤は、脂とくっついて石けんのような塊になり、排水管に付着して排水の通り道を塞いでいきます。洗剤は食器を洗うために必要ですが、量をうまく調整して使うようにしましょう。
髪の毛を流さない
髪の毛を排水口に流すと、排水管や下水道管のつなぎ目にひっかかったり、他の汚物と絡まったりして詰まる大きな原因の一つです。排水口には専用のネットや目皿などを置くようにし、髪の毛が流れないように注意しましょう。
むやみに高圧洗浄機を使わない
一般的に市販されている高圧洗浄機のホースでは、充分に洗浄が出来ないだけではなく、排水管の継ぎ目に引っかかって外れてしまうことなどがあります。一般家庭で排水管を清掃する場合は、完全な汚れ落ちは期待できませんが薬剤を使って洗浄する方法がベターです。
トイレットペーパー以外を流さない
トイレではトイレットペーパー以外のものを流し続けた結果排水管が詰まったケースはよくあります。しかし、ティッシュペーパーは見た目は似ていても、水に溶けにくいという点で、トイレットペーパーとは根本的に異なり、詰まりやすい素材と言えます。
お湯を流す
排水管の入り口をタオルなどで塞ぎ、シンクの7割程度までお湯をためて一気に排水口へ流します。温度は60度以下にしてください。こうすることで油汚れがふやけて落ちやすくする効果があり、ある程度の汚れや詰まりを水圧で押し流すことができます。